2021年04月

デマントイドガーネット 0.414ct

ロシアの歴史上最後の王朝
ロマノフが愛した幻の石

オランダ語でダイヤモンドを意味する「デマントイド」と名付けられたガーネット。まばゆいまでのネオンカラーに輝く宝石は、1,800年代後半頃から王族や貴族が身につけるジュエリーとして注目を集めていました。

その後デマントイドガーネットの採掘は途絶え、「幻の宝石」と称されるようになりました。

鉱山の再開発により、再び採掘されるようになったのは2,000年代のはじめ。とはいえ、ダイヤモンドに匹敵するきらめきを持つ上質なデマントイドガーネットの産出は極めて少なく、「幻の石」であることに変わりはありません。

そして、仕入れのたびにすぐ出逢うべき人と出逢う、引き寄せ力のある宝石です。

主な産出国はロシアやイタリア、イランなど。なかでもロシア産のものは、ほかの地で採掘されたものには見られない美しいインクルージョンがあります。中心から放射状に広がるインクルージョンは「ホーステール(馬のしっぽ)」と呼ばれ、馬を幸せの象徴と考えるヨーロッパで爆発的な人気となりました。

ホーステールはデマントイドガーネットにしかない魅力ですが、やはり見る人の心をとらえるのは、ダイヤモンドに引けを取らない輝きと力強い発色。ホーステールも、それらを際立たせるための要素にすぎません。何事もひとつのことにこだわらず、あらゆることを見て感じることが大切だということです。