2021年02月

レッドベリル0.26ct

静かに燃ゆる情熱と、
揺るがなく存在する強さ

レッドベリルが初めて産出されたのは1900年代初期のこと。アメリカのユタ州でのみ採掘されていた赤い宝石です。

「されていた」と過去形にしたのは、現在すべての鉱山が閉山してしまっているから。現在、市場で流通しているものしか存在しないことからも、希少性の高さは突出していると言えます。

赤い宝石というとルビーが代表格ですが、ルビーがサファイアと同じコランダムに属し、このレッドベリルはエメラルドと同じベリルに属しています。別名「レッドエメラルド」とも呼ばれ、その気品ある風格は、エメラルドとルビー、ふたつの性格を持ち合わせた品格と力を感じます。

ただ、じっとこの宝石を見つめていると、ルビーの突き抜けるような“鮮やかな赤”とはまったく異なる “赤”を感じるはずです。本物の「色」は自然界にしか存在しないといいますが、まさしくレッドベリルの赤は、ほかのどこにも存在しない「色」だと言っても過言ではありません。

レッドベリルの赤い情熱は、外に向けたものではなく内に秘めたもの。また、それはグラグラと燃え盛るのではなく、静かにずっとメラメラ燃え続ける炎のようです。

この宝石が私たちに伝えたいこと。それはきっと、冷静かつ熱い想いを貫き通すことが輝きの本質だということなのではないでしょうか。